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登山で遭難しやすい人の3つの特徴とは?

こんにちは!
県をまたぐ移動も解禁され、ますます登山シーズンの本格到来を感じますね!

これまで、登山に必要な装備や服装についてのお話などを中心に書いてきましたが、今回は登山する上で注意することの1つ『遭難』についてお話しします。

遭難というと

Oさん
たまにニュースでやってるな〜

という印象もあるかもしれませんが、基本的には注意していれば防げる事故でもあります。

なので今日は

・遭難しやすい人の特徴
・遭難を防ぐ考え方、行動

を、心理学も絡めながらお話ししますので、これから山に登る方は初心者でもベテランでも、自分事として読んでいただければ幸いです。

遭難しやすい人の特徴

ここでは、遭難しやすい人の特徴を3つご紹介します。なぜそれが遭難に結びつくのか?については、後の章で詳しく説明しますので、まずは特徴を覚えてください。

60歳以上の方

そもそもなことを言うと、登山人口は基本的に40代以上の方が多いです。若い方は少ないのでデータとしてもそうなってしまうのですが、60代で登山を趣味にしている方の多くは、次の特徴が当てはまります。

筋力の低下

筋力の低下が直接遭難に結びつくわけではありません

しかし例えば若い頃から登山を趣味にしてきた方だと、無意識に過去の自分の筋力を想定して登っていることもあるので、体力や筋力の衰えに気づかず、無理して登ったり下ったりしているうちに、疲労から正常な判断力を欠いて遭難、なんていうこともあります。

登山経験10年以上

遭難しやすい人の特徴2つ目はこれです。

Sさん
え?経験年数10年以上もあるのに遭難するの?

って誰もが思いますよね。実はここに大きな落とし穴があります。

経験からくる油断

つまり、『自分なら大丈夫』という自信です。

もちろん、経験豊富だったり自信を持つことがいいことなのは間違いありません。ですが、それが時としてデメリットにもなるということです。

特に、最初の特徴である60歳以上の方に、この油断が原因の遭難が多くなります。注意しましょう。

単独登山者

3つ目の特徴は、単独登山者です。一般的に山登りと言うと数人程度の集団登山を思い浮かべる方も多いと思います。

Oさん
集団でしか登ったことないな〜

普通はそうなんです。初心者の方でいきなり1人では登りませんし、同じ趣味を持つ仲間と登る方が圧倒的に多いのも事実。

しかし、最近は

・山に行くまでの交通網が整備されている
・山に関する知識もネットやアプリで簡単に手に入る
・登山道がしっかり整備されている
・登山人口が増えている

このような背景もあり、昔に比べると1人で登る方も増えてきています

集団で登るのももちろん楽しいですが、1人で登ると他の人を気にする必要がない分、自分1人の時間を楽しめるので、増えるのも自然かもしれません。

ただ、やっぱり1人だとどうしても遭難しやすくもなってしまいます。

ここまで、遭難しやすい人の3つの特徴をお話ししました。

・60歳以上
・経験年数10年以上
・単独登山者

この特徴を頭に入れた上で、なぜこのような人が遭難しやすいのか?原因を見ていきましょう。

バイアス

バイアス、って聞いたことありますか?

心理学の用語ですが、日本語で言うと『偏り、偏見』といった意味があります。もう少し分かりやすい言葉で言うと『先入観、思い込み』とも言えます。

人間なら誰しもがこういったバイアスはあるので仕方のないことではあるんですが、こういったバイアスが遭難に繋がっているのではないか?というのも事実です。

なので、よくある2つのバイアスをご紹介します。

バイアス①正常性

正常性のバイアスとは何かと言うと

自分は正しいだろう

と思うことです。初心者の方というのは、登山経験もないので

Oさん
道はこれであってるかな?
Sさん
知識もないし、ちゃんと登れるのかな?
Oさん
山頂まだまだ遠いけど、体力持つかな?

など、色々な不安や警戒心を抱えて登ります。自信がないという見方もできますが、その自信のなさが逆にしっかりとリスクヘッジに繋がっている、というイメージです。

では経験者の場合どうなるのか?

Oさん
自分は過去この山何度か登ってるんだから、全然余裕、大丈夫

となり、これが油断に繋がるんです

例えば、60代で登山経験が10年以上もある方が富士山に登るとします。

富士山には若い頃から過去何度か登っていて、前回登ったのは5年前。何度も登っているし、1人でも他の登山者も多いから道も見失わない!と、吉田ルートで登ったとします。

5合目から登り、8合目の山小屋で宿泊をするために登り始めます。

富士山の場合は登山道もほぼ一本道ですし、吉田ルートは登山者も多いため、普通に登っていればよっぽど迷うことはありません

ですが、前回登った5年前の感覚で行けば余裕だったはずなのに・・・。

登山客
あれ?こんなキツかったっけ?
登山客
山小屋までまだ全然距離あるのに日が暮れてきちゃった
登山客
周りに登山客いなくなっちゃった・・・

なんてことになってしまうこともあります。でも、ヘッドライトもあるし、とりあえず1本道なんだから、前も通ったことあるし頑張って山小屋まで行くという選択をしたとしましょう。

でももし、霧が出て視界が悪くなったらどうでしょう?無事にたどり着けるでしょうか?

1人で、周りは真っ暗、登山道も霧でよく見えない。こんな状況年齢経験関係なく怖いですよね。不安から体力も必要以上に削られていきます

それでも無理に登ろうとして滑落や転倒をしてしまったり、全然違うルートや、危険な場所に行ってしまい遭難、ということはあり得ない話ではありません。

なので正常性のバイアス思い込みというのは非常に怖い、ということを覚えておいてください。

バイアス②集団同調性

集団同調性とは何かと言うと、日本人は特にこの傾向が強いのですが

多数決

みたいな感じです。大人数の人が『こう!』って言ってるんだから、それが正しい、と思ってしまうこと。これが集団同調性です。

例えば5人グループで登っていたとして、経験者が4人。登山道が二手に分かれていて、4人が右のルートに行こうとしている。

でも、初心者の人は地図で見た感じ左のルートの方が正しいルートな気もしていた・・・けど4人が右って言うならそっちだ!

という感じで間違った方に行ってしまう、という感じです。

Oさん
でも登山道って基本的に1本道じゃないの?

基本的にはそうなんですが、一般登山者ではない山菜取りの方が使うルートや動物駆除業者の方のルートなど、本来道ではなかったところがちょっと登山道っぽくなっていることがあります

そういう時、本来なら地図で確認するべきではありますが、経験者の方でその山を登ったことのある方が「こっちだ」と言うのなら「まぁそうなんだろう」と思ってしまう、これが集団同調性の怖いところです。

同じグループじゃなくてもこの現象は起きます。

例えば下っている時、前を歩いている登山者が行った方向に無意識についていってしまい、下山してみたら自分が登り始めたのと全然違う場所についてしまった!

なんてこともあります。

なので、そういったリスクを避けるためにも、登山中は常にバイアスを意識して、誤った判断をしないように注意しなければなりません。

経験者の方が初心者よりも遭難しやすい、というのは、こういったバイアスに対するリスクを初心者の方が無意識に意識できているからで、経験者は自分の経験に頼ってしまいがちだからです。

 

ここまでバイアスについてお話ししてきましたが、まとめると、遭難しないための最大のポイント

思い込みを捨てる

これに尽きます。「まぁ、大丈夫でしょ」という言葉がバイアスにつながりますので、十分注意してください!

経験があるのはもちろんいいことですが、月並みな言葉で言うと初心を忘れずに、登山を楽しんでくださいね。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♩

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ABOUT US

神坂涼介登山教室講師
元建設コンサルタント、カメラマン。ブログや動画などの情報発信をしていく中で、世の中に良い情報を発信したいと思い、起業。現在は2社のWEBマーケティングを担当。 インスタフォロワー7000人突破!カルチャーセンター登山教室講師。登山(歴9年)に関する基礎知識や豆知識をオンラインで発信している。