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登山初心者でも分かる!登山ウェア選びの基本

こんにちは!今日は、登山における服装の基本についてお話ししていきます!

Oさん
登山を始めたいけど、服装ってどうすればいいですか?

っていう質問はよくされます。僕自身も登山を始める時、中は何を着て、アウターはどれで、雨降った時用のウェアは・・・

という感じで何をポイントにして選べばいいのか分かりませんでした。

登山における服装の選び方は、いくつかポイントがありますが、今日はその基本中の基本の内容を詳しくお話しします。

登山の服装はレイヤリング

レイヤリング

登山の服装の重要なキーワード『レイヤリング』

レイヤリングとは、イコール重ね着のことです。冬の時期になるとシャツの上にセーター着て、その上にコートなどのアウターを着て、ってやりますよね?あんなイメージです。

そして、なぜレイヤリングが必要かと言うと、登山においては

暑くもなく、寒くもない

という状態を維持することが大切だからです。暑すぎると汗をかいてしまい、その汗が乾いたら今度は寒くなる。逆に寒いままでは体力が余計に奪われていく、といったマイナスポイントがあるので、ちょうどいい温度感を維持するためにもレイヤリングをしっかり意識しましょう!

レイヤリングにおけるレイヤーは3つあります。

ベースレイヤー

このベースレイヤーは、日常で言うところの『肌着』

UNIQLOで言うヒートテックやエアリズムなど、素肌に直接着るもののことです。

余談ですが、僕の友人Oさんは、乾燥肌ということもありますが、ヒートテックは肌がガサガサになるからダメだ、ということで年中エアリズムを着ています。常夏ですね!

ミッドレイヤー

ミッドレイヤーとは、ベースレイヤーとアウターレイヤーの間なので、結構対象は広いです(笑)

UNIQLOで言うとトレーナーだったりセーターだったり、ウルトラライトダウンのような薄手の防寒着だったり、色々該当します。

山は地上とは温度差も激しく、季節や標高によってもだいぶ変わってきますので、その時々に合わせた服を用意しておきましょう

アウターレイヤー

アウターレイヤーは日常で言うところのコートやダウンジャケットなど、一番外側に着る防寒着です。

日常においては基本的に”アウター”といえば寒さをしのぐだけのものですが、登山においてはそれに加えて

・風をしのぐ
・雨をしのぐ

という2つの目的が加わります。寒さ・風・雨対策のためのアウターレイヤーと覚えましょう。ちなみにアウターレイヤーにはソフトシェルとハードシェルの2種類があります。

ソフトシェル

ソフトシェルというのは、近年増えてきた、一番外側に着る服なのにごわごわしてない硬くない、そんな素材のものです。ソフトシェルのアウターだと動きやすいし、着脱も楽なものが多いと思います。

反面、ごわごわしたハードシェルに比べると、若干防寒性には乏しいので、主に夏の登山にピッタリですね。

ハードシェル

ハードシェルは、先ほども言ったようにごわごわしている“The アウター”です。ゴアテックスや、他にもゴリゴリの冬用ウェアは基本的にハードシェルです。

夏向けであってもハードシェルのものもたくさんありますので、お好みに合わせて買っていただければいいかなと思います。

 

ここまで、3つのレイヤーについて簡単に説明してきました。この次の章で、それぞれのレイヤーについてどんなポイントで服を選んだらいいのかを解説していきます。

レイヤリングのポイント

レイヤリング

ベースレイヤー:体を濡らさない

体を濡らさないというのは登山において基本中の基本です。

雨による外的要因もありますが、先に書いたように汗をかいても体が濡れてしまいますよね。体が濡れると体温が低下しますこの体温低下が登山においては致命傷になることもあるので、絶対に体を濡らさないようにするのがポイントです。

とは言っても、登山というのは長時間体を動かし続けるスポーツですから、どうしても汗はかいてしまいます。汗をかいた時に、すぐに乾いてくれる素材(=吸湿速乾素材)を着ているのか、それとも汗を吸収してベッタベタになる素材を着ているのかで全然変わってきます。

当然、登山においてはすぐに汗を逃して乾いてくれる吸湿速乾素材を選びましょう。

そしてもう一つ、雨の対策としてはアウターレイヤーですが、ここはアウターレイヤーのところで解説します。

ミッドレイヤー:保温

次に保温です。雨や汗の対策をして体は濡れないとしても、単純に気温が下がれば当然体は冷えます。山登りにおいては標高が100m上がるごとに気温が0.6度下がると言われていますし、風が強ければ体感温度も下がっていくので、服装で保温性を確保しましょう。

保温という観点で見れば、当然アウターレイヤーも関わってきますが、前章のミッドレイヤーのところで説明した通り、種類も豊富なため色々な状況に合わせやすいのもミッドレイヤーの特徴です。

トレーナーのような綿素材のものから、セーターのようなウール素材、ウルトラライドダウンのようなミッドレイヤーとして使えるぐらい薄手のアウターなど、色々持っておくといいでしょう。

アウターレイヤー:雨、風をしのぐ

最後にアウターレイヤーです。山は天候が変わりやすいので、急に雨が降ってきたり、強風が吹き荒れたりします。その時に活躍するのがこのアウターレイヤーです。

風をしっかり防いでくれるウインドブレーカーや、雨が降ってきた時に着るレインウェアが必要です。

有名どころで言うとゴアテックスなど、防寒性・防風性・防水性、全てを兼ね備えた素晴らしいウェアもあります。ただし、結構高いです・・・(笑)予算に見合ったものを買ってください。

アウターレイヤーにおいては、防寒と防風はセットの場合がほとんどなので、雨用には別でレインウェアを買うといいでしょう。単純に防水機能だけのレインウェアは上下でも結構安価なものもありますのでそちらを買っていただければいいかなと思います。

これから揃えるならまずこれ

ベースレイヤー アウターレイヤー

これから登山を始める場合、3つのうちでまず揃えて欲しいのはベースレイヤーとアウターレイヤーです

ミッドレイヤーは普段着ている服でも十分ですが、吸湿速乾のベースレイヤーや登山用のアウターレイヤー(レインウェアも含む)は持っていないと思いますので、まずはこの2つを揃えましょう。

ちなみに吸湿速乾のベースレイヤーはUNIQLOのエアリズムでも十分ですし、それ以外で言うとプロ野球選手が着ているようなアンダーアーマーのヒートギアもおすすめです。

登山に慣れてきて、標高2000m以上の山にも挑戦するようになったらミッドレイヤーも揃えてください。

 

というわけで、ここまでレイヤリングについて解説してきました。これからの登山シーズンに合わせて、どのレイヤーの服が足りていないか?もしくはこれから始めるならまず何を買おうか?という参考にしていただければ嬉しいです!

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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ABOUT US
神坂涼介株式会社リンクコンサル代表取締役
登山の趣味歴11年。大学では火山学、地質学を専攻。YouTubeでは登山や自然に関する防災知識等を発信。一人でも多くの人が山に興味を持って欲しいという願いから、会員制コミュニティTOMOTOTOでは定期的に登山&勉強会を開催している。愛知県で4店舗を構えるカルチャーセンターでは、平均年齢61歳の高齢者向けに「山歩き入門」という名称で座学、体験登山を実施している。