こんにちは!今日は、登山におけるマナーについてのお話です。
一言で登山のマナーと言っても、結構たくさんあるので、今日お話するのはそのうちの1つ、登山中にすれ違う時どうするのか?についてお話しします。
これから本格的な登山シーズンに入りますから、特に初心者の方は、こういったマナーをしっかり頭に入れて登るとより登山を楽しめますので、ぜひ最後まで読んで覚えていってくださいね!
この記事の目次
すれ違う時、登り優先?下り優先?
これに関しては、結論から言うと登りが優先です。
自動車免許を持っている方、車同士が山道ですれ違う時、登りの車が優先だよって自動車学校で習いましたよね?笑
登山においてもそれは同じ。では、なぜ登りが優先なのでしょうか?
登山者は、足元を見がち
まずはこの理由が大きいです。当然ですが、登山道は舗装されている一般道と違って石があったり、草が生えていたり、ぬかるんでいたり、ある程度整備されているとはいえ結構危険。なので登る方は登山用のストックなども持ちつつ、下(道)を見て歩きますよね?
そうなると、斜面に向かっていく状況下では、視界が狭くなります。登山経験のある方は分かると思いますが、なかなか上を見る機会って少ないです。
たまに上を見ては
となりつつ頑張って登りませんでしたか?笑
それぐらい、登っている人は基本的に下を見ています。
では逆に、下っている人はどうでしょうか?下りでももちろん足元は見ますが、体は斜面に対して反対側を向いていますから、足元を見ていても、結構視野は広いです。自分の進行方向の視野が広いので、登ってくる登山者にも気付きやすいという特徴があります。
ということで、下山中は登山客が来たらあらかじめ止まり、安全なところに身を置いて登ってくる人に道を譲りましょう。
もし下り優先にしたらどうなる?
仮に下りの人を優先だとします。
その状況で登山客がすれ違うシーンを想像してみてください。下りの方は斜面を下ってきます。もし、斜面が前日降った雨の影響などでぬかるんでいたら・・・?
そう、滑って転倒する可能性がありますよね。さらに言えば、そのまま滑落に繋がることもるかもしれません。
そして目の前には登ってきている登山者がいる。その方を巻き込んでしまうことも考えられます。道を譲る時に安全(と思われる)な場所で譲っていても、滑落で滑ってきてしまってはどうしようもないです。
また、登っている人は斜面側に体が向いていますが、下りている人は斜面側に背を向けています。転倒した時、登っている人は地面にすぐ手をついて踏ん張ることができても、下りている人はなかなかそうもいきません。
なんとか踏ん張ろうと足で頑張った時、岩などを蹴ってしまい落石が起こる・・・なんてこともあります。そうなると、当然下で道を譲って待っている登山者に危険が及びます。
・滑落で巻き込んでしまう危険
・登山者に向けて落石を発生させ危険
以上の理由から、登山道ですれ違う時は登りが優先、ということになります。
どうやって道を譲る?
次に、どのように道を譲るかについてです。広い道だったり、避けられる場所が結構ある時はそんなこと気にする必要はありません。でも、結構細い登山道も多いので、その時にどうやって譲るのか?と言うと、山側に立って譲ります。
まぁなんとなく分かりますよね(笑)細い道で山側と谷側どちらに避けるかって言えばそりゃあ山側です。
山側に避けたら相手が谷側を通ることになりますが、動いている側は自分でなんとかできますし、最悪よろけても山側によろければお互いぶつかる程度ですみます。
これが谷側に避けていたら、最悪避けた側だけ落ちてしまう、という可能性も・・・。
なので体を山につけるぐらいまで寄ってもいいので、道を譲る際は山側に避けて、お互い安全に通行できるように配慮しましょう。
登山の時は右側通行?左側通行?
冒頭で、すれ違う時は登りが優先って、車に関してもそうやって習いましたよね?と言いましたが、登山においてはどうでしょうか?
先の章を読んでいただいているので分かりますね。登山においてはそんなの関係ありません。右側でも左側でも関係なく、安全に通行してください。
登山道によっては、場所により右側通行や左側通行の指示がされていることもあるかもしれませんが、そういう道は広くて安全で、かつ登山客が多いので通行整理のためにそうしているだけです。
道を譲る時のことを考えれば、細い道なのに右側通行だからずっと谷側を歩かなきゃ・・・なんてことは絶対にないので、基本的に気にせず、安全に通行しましょう。
とにかく、大前提として
ことが登山においては最重要項目です。
マナーを知らない人もいる
ここまでを読んで、あなたが
と言って登山に出かけ、いざすれ違う時が来たとします。
あなたは登っている側、相手が下りてきている。ということは!
と思って進みますよね?
でももし下ってきている側が、そのマナーを知らなかったらどうでしょう?
って我が物顔で通ってくるかもしれません。よく人通りの多いターミナル駅とかにもいませんか?同じ導線上をお互いの方向に向かって来ててすれ違わなきゃいけない時
みたいな顔でこっちを見て、譲れよオーラ全開なおじさん(笑)危ないですよね。
もちろん全てのおじさんがそういうわけでもないし、登山に来ている人は基本的にみんないい人です。
でも、単純にルールやマナーを知らないがためにどちらも譲らずトラブルに・・・なんてことがないように、みんながみんなすれ違う時のマナーを知っているわけではない、ということを頭に入れておきましょう。
もちろん、知らないからと言って相手を責めてもいけません。思いやりの精神で、相手が知らないのであれば自分が譲って、安全な方を通ってもらってください。
例外
ここまで、すれ違う時は登りの人が優先、譲る側は山側に身を寄せて譲りましょう、と言ったマナーのお話をしてきました。
当然これが大原則にはなりますが、例外もあります。
譲る側は山側に避けるものの、山側が急斜面や崖で、落石などがありそうな場合、そういう時は必ずしも山側に避ける必要はありません。
山側よりも谷側の方が安全だと判断したならば、谷側に避けて道を譲ってもOKです。とにかく、大原則は安全に登山をすることなので、ルールやマナーはきちんと頭に入れた上で、その場その場で臨機応変に対応していきましょう!
ここまで、登山のマナーの一つであるすれ違う時のことをお話ししてきました。明確なルールというよりは、お互いが安全に登山をするためのマナーであり、他にもマナーは色々あります。
そういったことを1つ1つ頭に入れた上で、安全に、楽しく、登山をしてくださいね!
それでは、今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!