こんにちは、神坂涼介です!
梅雨のシーズンも到来し、九州では多くの被害が出ています。
この時期の登山では、土砂崩れなど命に関わる事故にも繋がる可能性がありますので、安全第一で登山を楽しんでください!
また、足場が悪くなっているために滑落が起こりやすくなっています。
滑落が原因となり起こるのが遭難になってきます。
前回のブログ『登山で遭難しやすい人の3つの特徴とは?』では、どのような人が遭難しやすいのかをご紹介させていただきました。
なので今回は『遭難回避術』をテーマにお伝えします。
遭難しやすい人数(割合)
前回のブログでは、遭難しやすい人の特徴をあげましたので、今回は具体的な数字をあげて説明していきます。
実際にみていきましょう♪
【登山者の人数】 【遭難の割合】
あ 1人 38.8%
あ 2人 31.1%
あ 3〜5人 13.6%
あ 6〜9人 7.8%
あ10人以上 8.7%
(※参考文献 「登山の科学」より)
上記の数字からもわかるように
1人もしくは、2人での登山による遭難の割合が非常に高いです。
遭難しやすい人数と遭難の原因
先ほどの割合で見た時に、1人と2人の割合を合わせると、約70%にもなります。
なぜ、人数が少ないと遭難になりやすいんでしょうか?
答えとして言えるのが、人間の心理が大きく関わってきます。
前回のブログの復習にもなりますが、バイアスが主な原因になります!
(詳しくは、前回のブログをご覧ください)
まず、初心者が1人で登山に行くことはないと思います。
友人や知人など、経験者に連れて行ってもらうことが大半です。
つまり、単独登山のほとんどが経験者ということが考えられます。
そして、経験者になればなるほど…
「何度も行ってる山だし」
「地図なんかなくても、道は覚えている」
「迷うことなんてないだろう」と、いった先入観、油断が生まれます。
登山経験を積むことで自信が生まれる
↓
1人でも登れるという安心感
↓
過信が生まれる
※結果的に…先入観や過信が遭難の原因に繋がるのです。
また、最近では…
・山に関する知識もネットやアプリで簡単に手に入る
・登山道がしっかり整備されている
・登山人口が増えている
※これらもまた、遭難の原因に繋がると言えるでしょう!
山においては、安全が保障されている場所ではありません。
電池切れに備えて、モバイルバッテリーを持って行くなどは有効ですが、壊れてしまった時にはどうしようもありません。
大人数でも遭難する理由
【登山者の人数】 【遭難の割合】
あ 1人 38.8%
あ 2人 31.1%
あ 3〜5人 13.6%
あ 6〜9人 7.8%
あ10人以上 8.7%
(※参考文献 「登山の科学」より)
では、10人以上になると遭難のリスクが高くなるのでしょう?
その答えとして、考えられるのは…
人数が多すぎるということです。
もちろん、人数が多いことで
・負傷者が出た際に助け合える
・仲間で意見交換ができる
・役割分担ができる などのメリットもあります。
しかし、集団で行動する際には、経験者の方はグループ全体を気にかけて登る必要があります。
自分1人の体力やペースを考えるのではなく、経験の浅い人にペースを合わせたりする必要が出てきます。
なので人数が多すぎると、全体を気にかけて把握することが難しくなってきます。
すると…目が届かないところでの滑落や道迷い、また正しい判断ができなくなったりして、遭難に繋がる危険性が増えてしまうということです。
では、遭難を防ぐにはどうすることが効果的なんでしょう?
遭難回避のポイント!
まずは、単独や2人など少人数での登山で注意するポイントです。
「過信」という感情に気をつける!
常に初心に戻るような精神状態で行くことが大切です。
※普段から登っている山であっても、しっかりと登山計画を立てて、地図で道を確認しながら安全第一で油断をせずに登山を楽しむようにしましょう。
次のポイントは
複数人で登山をする!
これが最大のポイントになると考えられます。
やはり人数が多いことで、ベストな選択を選ぶために相談ができたり、連絡手段が増えるので遭難の確率は下がります。
また、誰かが負傷した際にも運んだり、協力することができます。
※ただし、先ほどもお話しした通り、大人数すぎると遭難のリスクが高まってしまいますので経験者の人数と初心者の人数の割合などにも注意しておきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んでくださった方が、1人でも登山に興味を持っていただけたり、安心・安全を第一に!登山を楽しんでもらえると嬉しいです。
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