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【初心者必見】登山地図の読み方(等高線編)

こんにちは!梅雨本番、各地で豪雨被害なども出ていますが大丈夫でしょうか?特に被害の出ていない方には引き続きご自愛いただくと共に、此度の豪雨災害による被害の1日も早い復旧をお祈り致します。

さて、今日は地形図(登山地図)の読み方についてのお話です。山登りに行くのなら、地図は持っていきたいものの1つですが、いざ開いた時、ちゃんと読めますか?

・等高線の1つの間隔が何mの標高差を表しているのか?
・登山スタート地点から山頂まで高低差は何mあるのか?
・コースタイムはどれくらいなのか?
・トイレの場所は?
・山小屋の場所は?

などなど、地図から得たい情報は結構たくさんあります。それらをしっかり読めるようになるための第一歩として、今日は等高線に絞ってお話しますね。

登山地図の種類

登山で使う地形図は、大きく分けて2種類あります。2種類というのは、縮尺の違い

・1/25000
・1/50000

の2種類のこと。

日本地図や、地域の地図など、様々な縮尺はありますが、登山で使う地図は上記2種類の縮尺の地図ということです。

Oさん
1/25000の方が、詳細を書いた地図になるから、そっちを使った方がいいんじゃないの?
神坂
なかなか鋭い指摘ですね!ここから解説していきます。

等高線とは?

まず、地図で標高を表すための『等高線』という言葉。ここまでさらっと使ってきましたが、改めて意味をおさらいしておくと、等高線とは

同じ高さの地点を結んだ線

のことを言います。なので、山は山頂に向かって等高線の輪がどんどんできていくイメージです。

そして、その等高線には2種類の線があります。

・主曲線
・計曲線

の2種類で、下の画像の細い線が主曲線太い線が計曲線です。

この2つの線が何のためにあるかと言うと、高さを刻んでいくためにあります。

主曲線と計曲線

では、2つの線について詳しく見ていきましょう。先ほどの地形図で、数字が書いてありましたよね?あれは、その線の標高を表します

その標高を基準に主曲線を何本か経由すると、計曲線があり、また主曲線が同じ本数あって計曲線があって・・・というのが山頂まで続いているんです。

そして主曲線と計曲線は、標高さ何mごとに書かれているかは決まっていて、縮尺によっても違いがあり、次の表のように決まっています。

この表のように、例えば縮尺が1/25000の地図だと計曲線が50mごとにひかれていて1/50000の地図だと100mごとに計曲線が引かれています

ぱっと見地図に縮尺が書いてない時もありますが、計曲線の線上に書かれている数字(=標高)が50mごとなのか、100mごとなのかを見ることで、今見ている地図の縮尺がどちらなのかが分かりますね。

Oさん
50mずつ増えていたら1/25000、100mずつ増えていたら1/50000ということだね!
神坂
そういうことです!

補足

だいたい計曲線と主曲線について理解していただいたと思います。

ここで補足ですが、計曲線上に250mと書いてあった場合、この地図の縮尺は1/25000で確定です。

1/50000の地図では計曲線は100mごとに現れるため、地上から見て100、200、300、・・・と増えていくため10m単位はずっと0だからです。

こういうことも頭に入れておくと、より地図の解読が早くなるかもしれませんね!

実際の地図活用法

ここまで長々と説明してきましたが、ここで大切なお知らせがあります。実際の登山で地図を見る時

標高と、線が何mおきなのかが分かればいい

です!

つまり、この地図の縮尺は1/25000なのか?1/50000なのか?なんて、どーでもいいです(笑)

いや、頭に入れておいた方がいいことは間違いないんですけれども、実際の登山でその知識が大事かと言われると、普通に登るだけなら必要ありません(笑)

山頂はどこで、自分が今どの辺で、線は何mごとに書いてあって、というのが分かればいいです。

高さを調べるポイント①山頂を探す

実際に地図を活用する時に必要になるのが高さを知ることです。では、その高さを知るためには何が必要か?というと

・山頂
・計曲線

の2つ。

なので、まずは山頂を探しましょう。広い地図から山頂をどうやって見つけるか?というと

等高線の輪の大きさ

を見ます。等高線は同じ高さの線を結んでいるので、等高線の輪が大きければ大きいほど標高は低く、小さいほど標高は高い、ということです。

なので、山頂に近づくにつれて等高線の輪は小さくなっていきますから、等高線の輪が小さくなっているところを探していけば、山頂が見つります。

あともう一つ、山頂には山頂マークと言って『△』のマーク(とその標高の数字)が必ずついているので、これを探すのもいいでしょう。

高さを調べるポイント②計曲線

そして高さを知るために見て欲しい要素のもう一つ、計曲線について。

山頂を見つけたら、一番近い計曲線を探して、その計曲線上の数字を見てください。実際の地図ではかなり細かいので見つけるのは大変かもしれませんが、計曲線上には必ず標高が書いてあるので、追っていけば見つかります、頑張ってください(笑)

そして数字を見つけたら、山頂までの線の本数を見ます。

縮尺が分からない場合に限りますが、例えば山頂が387mで、一番近い計曲線の数字が350m、その間にある主曲線の本数は3本、であれば、10mおきに線が書いてあることが分かりますし、一番近い計曲線が300mで、山頂までに4本あれば320、340、360、380の4本で、間隔は20mごとだな、ということが分かりますね。

まとめ

色々と説明してきたので、ここでまとめます。

まず、地図を見る時は

・山頂
・計曲線

を見つけて、その標高を確認する。

そしてそれがわかったら

・主曲線の本数
・標高差

を割り出します。

これができれば、地図をちゃんと読むことができるので、自分が登る標高差であったり、ある程度の傾斜のキツさの予想が立てたれたり、コースタイムの把握にも役立っていき、より充実した登山を楽しめることでしょう。

あまり難しく考える必要はないので、まずは持っている地図などで、今日の内容を復習がてら確認してみてくださいね!

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♩

 

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. . #山登り推進プロジェクト . . こういう道って何かワクワクしませんか??😆😆😆 . 僕だけかな??(笑)

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ABOUT US
神坂涼介株式会社リンクコンサル代表取締役
登山の趣味歴11年。大学では火山学、地質学を専攻。YouTubeでは登山や自然に関する防災知識等を発信。一人でも多くの人が山に興味を持って欲しいという願いから、会員制コミュニティTOMOTOTOでは定期的に登山&勉強会を開催している。愛知県で4店舗を構えるカルチャーセンターでは、平均年齢61歳の高齢者向けに「山歩き入門」という名称で座学、体験登山を実施している。