こんにちは!最近、だんだんと暑くなってきましたね。もう真夏日を通り越して猛暑日を記録しているところもちらほらあるぐらい。
と、暑いのが苦手な方は思っているかもしれませんね(笑)
さて、夏と言えば『紫外線』。そろそろ日焼けも気になるシーズンです。日焼けは、もちろんどこにいても日に当たればしてしまいます。
登山においては標高が高いため、降り注ぐ紫外線の量が地上に比べると多いんです。なので、地上以上の日焼け・紫外線対策が必要になります。
今日は、紫外線に関する基礎知識もお話ししながら、登山をする時の紫外線対策についてお話ししますので、ぜひこれからの登山に向けて参考にしてくださいね!
紫外線の基礎知識
まずは、共通認識として知っておいて欲しいことをお話しします。
晴れの日だけ対策では不十分
よく勘違いされている方も多いですが、紫外線対策、晴れてる日だけしていませんか?
これはよくあるパターンですよね。晴れているなら確かに、日焼け止めは塗っておいた方が日焼けはしにくくなります。では、こういう意見はどうでしょう?
これ、結構思ってる方多いですよね。確かに曇りの日は、直射日光がない分暑さも軽減されますし、太陽が出ていないので日焼け止めも必要ないように思えます。
しかし!曇っている日でも、紫外線量は晴れている日の60〜90%あるんです。
つまり、曇っているからと言って日焼け止めを塗らない、というのは完全にNG!日焼けしてしまいますよ!
山における紫外線量
山においては標高が高くなるにつれて紫外線量も多くなります。その割合は次の通りです。
なので、標高が高くなると比例的に紫外線量は増えていきます。例えば富士山のような3000m超えの山は、地上に比べると30〜40%紫外線量が増えるということです。
標高と紫外線量の関係
なぜ標高が高くなると紫外線量が増えるのか?確かに、不思議ですよね。それを説明するために、この2つのキーワードを頭に入れてください。
・エアロゾル
・空気の量
です。
まず、エアロゾルに関してですが、エアロゾルとは、簡単に言えば空気中に含まれる微粒子のことで、中国から偏西風に乗ってやってくる黄砂や、PM2.5のようなものを指します。
紫外線は、エアロゾルや空気中の水蒸気(雲)に当たると、分散したり吸収されたりするんです。
次に、空気の量に関してお話しします。
よく高い山の山頂付近に行くにつれて『酸素が薄くなる』という表現をしますよね。実はこれ厳密に言うとちょっと違ってるんです。
正確には
と言います。具体的に言うと、大気圧ってありますよね?あの大気圧、地上付近が1013hPaが標準ですが、標高が高くなるとこれが950hPaになり、900hPaになり・・・と、どんどん減っていきます。
すると、同じ量の空気が地上付近と山頂付近では密度が変わってきます。1立方メートルの空気の塊があったとしたら、地上と山頂付近では大気圧により押される力が変わるので、例えば地上では高さが50cmくらいに縮んでいても、山頂付近では80cmくらいの高さを保っているイメージです。
その中に元々ある酸素量は変わらないので、地上付近の方が酸素密度が高くなります。よって地上付近の方が酸素濃度が高い、山頂付近は酸素濃度が薄い、ということです。
ちょっと小難しい話になってしまいましたが、分かりましたでしょうか?笑
空気の密度が小さくなり、酸素の量も減るということは、イコールエアロゾルの量も減るということです。エアロゾルの量が減るということは、地上付近に比べると紫外線が分散されたり吸収されることが少なくなってしまいますよね。
だから標高が高いところでは紫外線量が増える、ということです。
山での日焼け対策
ここまでをまとめると
・標高が高くなると紫外線量は増える
ということでした。
という話ですよね(笑)
ここで、さきほどの動画のサムネイルにも出ていますが登山における『日焼け防止三種の神器』というものがあります。
・サングラス
・日焼け止め
・帽子
です。これらに関しては他の記事で詳しく書いているので、ぜひそちらも参考にしてください♩
やはりサングラスは目を守ると言う点においても必要ですし、帽子も日焼けや紫外線対策だけでなく、熱中症予防など様々な目的と併用できます。
日焼け止めはオーソドックスな対策で多くの人がやっているとは思いますが、これらを組み合わせて、よりしっかりとした紫外線・日焼け対策をして、登山を楽しんでくださいね!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♩