こんにちは!神坂涼介です。
前回、帽子の選び方のお話をしました。帽子を選ぶポイントはいくつかありますが、その中の1つに紫外線対策がありましたね。
今回の内容は、紫外線対策としてもおなじみのグッズ『サングラス』
実際サングラスを用意しよう!となると
と思う方も多いと思います。なので今回はサングラスの選び方のポイントについて、具体的に説明していきます!
この記事の目次
サングラスをかけるメリット
紫外線対策
まずはもちろんこれですね。
登山においては
と言われています。なので高い山に行けば行くほど山頂付近の紫外線はとても強くなる、ということです。日常生活している地上と山頂付近とでは、紫外線の強さが全然違うということを頭に入れた上で、紫外線対策としてサングラスを活用する、ということはほとんど必須になってきます。
視界が見やすくなる
もちろん、レンズが真っ黒のサングラスとか、適当に選んでしまうと見にくくなることもあるでしょう。ですが、登山向けにサングラスを選ぶ時は、“偏光レンズ”というものを選びます。
山でもそうですが、分かりやすい例で言うと海をイメージしてください。海って、波が常にたっているので、光があたるとキラキラして見えませんか?常に光がいろんな方向に反射していますよね。
あの反射のことを乱反射と言います。
偏光レンズは、この乱反射をカットしてくれるんです。乱反射をカットすることによって、視界がクリアになるんです。
山登りにおいても、地面からの照り返しやその辺にある石などから乱反射があります。なのでこの偏光レンズのサングラスを着用することによってそれをカットし、斜面の凹凸を見やすくしたり、景色をしっかり鮮やかに楽しむことができるようになるんです。
サングラスを選ぶポイント
では、具体的にどうやって選んでいけばいいのか?についてお話ししていきます。
UVカット率
UVとは紫外線のことですが、この紫外線をどれだけカットするか、というのがとても大事。サングラスを買う時、基本的にどこかにシールで貼ってあると思いますのでチェックして欲しいのが
・UV○○の数字
です。
透過率やUVの数字がないものは、どれぐらいカットしてくれるのかが分からないので、選ばない方が無難でしょう。ぜひ、書いてあるものを選んでください。
一つの指標としては、
のものがおすすめです。
透過率1%というのは、逆を言えば99%の紫外線をカットしてくれるということです。UV400は、光の波長の数字のことで、400以下の波長を紫外線(下の図を参考にしてください)と言い、UV400は400以下の波長をカット、要はこれも、紫外線をカットしてくれるということです。
レンズの種類
レンズの種類は
・調光レンズ
の2種類があります。偏光レンズは、先ほども説明した通り、乱反射によるキラキラをカットしてくれるレンズのこと。
それに対し調光レンズとは、光の量に対して色の濃さを調整してくれるもの。どちらも優れものですし、パソコンでお仕事をする方などは調光レンズもありかなと個人的には思いますが(ブルーライトカットはあるといいです)、登山においては、乱反射をカットしてくれる偏光レンズがおすすめです。
なので、どちらにするか迷ったら、ぜひ偏光レンズを買ってください。
レンズの濃さ
サングラスを選ぶ時、レンズの色の濃さって気になりませんか?
このように、黒ければ黒いほどまぶしさもなくなるし、いいんじゃないの?って考える方も多いと思います。確かに、黒ければ黒いほど光は遮断されますので、まぶしさも軽減されます。
ただし、人間の目には、光の明暗に合わせる機能があるんです。
明順応、暗順応って聞いたことありませんか?明るいと黒目が小さくなり、暗いと黒目が大きくなります。その場その場でいつも通りの見え方を維持するための機能です。
猫だと分かりやすいと思いますので、写真を比較してみてください(笑)1枚目が暗順応(暗い場所に合った目)、2枚目が明順応(明るい場所に合った目)です。
黒目の大きさが全然違いますよね?人間もこんな感じで黒目の大きさが変わってるんです。
それにしても、猫って可愛いですねぇ(*´∀`*)笑
さて、この明順応、暗順応を頭に入れた上で考えると、レンズの濃さは黒ければ黒いほどいいのでしょうか?
違いますね。真っ黒のサングラスをつけていたとすると、目は暗順応の状態になるので、黒目が大きくなります。その状態で夏の日差しが強いところでサングラスを取ったら、一気に光が入ってきてしまい、あまり目によろしくありません。
じゃあ、どんなものがいいのかと言うと、レンズの濃さはあまり濃くないものを選べばいいわけです。
濃さの指標の一つに『可視光線透過率』というものがあります。可視光線というのは、先ほどの光の波長の図で言う380nm(ナノメートル)〜780nmの波長を持つ光のことで、この可視光線透過率が0%だと全く光を通さず、100%だと裸眼と同じ状態です。
そして登山向けサングラスとしては、可視光線透過率が30%ぐらいのものを選ぶといいでしょう。
フィット感
最後にこれも大切なことです。フィット感。
登山は基本的に下を向いて歩きますし、上を向いたり左右を向いたり、結構頭を振ります。なので、いちいちずれていてはよくありません。
耳や鼻のところでしっかり固定されるサングラスを選ぶようにしてください。
また、上下や左右の隙間からも光(紫外線)は入ってきますので、できればそれも防げるように、そういった隙間が少ないものを選ぶとより良いと思います。
Oさんも言うように、バイク用のサングラスは目に風が入らないように上下左右の隙間がスポンジで埋められているので光も入らず、顔にピタッとフィットするようにレンズやフレーム自体も湾曲して作られているものもあるそうで、しかもバイクを運転するわけですから暗すぎず明るすぎずちょうどいいものが多いみたいです!
知り合いにバイク乗りの方がいたら聞いてみてはいかがでしょうか?
はい、ここまでサングラスをかけるメリットと、その選び方についてお話してきました。色々と専門用語や数字も出てきたので、サングラスをこれから選ぶ際には、ぜひこのブログを見ながら数字などを照らし合わせて選んでいただけると嬉しいです(笑)
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!